福岡市中央区「カフェあぴ」売り切れ御免!食品ロスのない“家庭サイズ”のカフェへ(2024年9月2日)
2024年10月18日
食材を使い切る“家庭サイズ”の営業スタイル
西鉄平尾駅から徒歩約3分の場所に店を構える、赤い扉が目印の小さな店『カフェあぴ』。
吹き抜けのある2階建ての建物は奥に細長く、1・2階合わせても9席のみです。
一人で店を切り盛りする店主の宮本さんは、「この店のサイズに見合った分だけ日々食材を仕入れているので、食品ロスはほとんどありません。食材が無くなって早めに閉店することもありますよ」と“家庭サイズ”の営業をモットーとしています。
メインメニューは日替わりの1種類のみ
メインのメニューは、おかずにご飯と味噌汁、小鉢が2、3品付く、日替わりの「本日のごはん」(1000円)のみ。
女性の腹8分目をイメージさせる適量のため、残す人は少ないそうです。
取材時のおかずは、「2」の付く日に登場する定番の「チキンと野菜のタイカレー煮」でした。和出汁の効いた優しいスープは、味噌汁や和の小鉢とも合います。
また、お客さんの8割ほどが常連という同店。
常連客の好みに応じて、ご飯の量を減らしたり、苦手な食材を除いたりすることもあるそうです。
おかずを足して量を調整
量が足りない時に嬉しいのが追加メニュー。
「大盛りごはん」は+50円、「温泉たまご」は+200円、「ミニデザートセット」は+480円と、ちょい足しメニューで食べる量を調整することができます。
人気のちょい足しおかずは、+350円の「キムチ納豆(卵黄付き)」と、+380円の「玉子焼」。卵は佐賀の「ななやま農園」で平飼い飼育されている鶏の「七山またご」を使っており、卵のお裾分け販売も行っています。
必要な分だけ仕入れるのが当たり前
食材の調達先は、地域のスーパーや産直市場、隣接する「松村商店」などさまざま。
業者に食材の発注をするのは簡単ですが…
自分の目で見て、必要な食材を必要な分だけ調達するのが宮本さんにとっての当たり前です。
実は元会社員で、30代後半まで忙しい日々を送っていたという宮本さん。
今は、食材から吟味した温かいごはんを提供することで、多忙な人、野菜不足が気になる人、ほっと一息つきたい人などをそっと支えています。
カフェあぴ
住所:福岡市中央区平尾2-6-1
電話:092-521-8246