神戸、鹿児島の人気洋菓子店や、実家の「洋菓子のセーヌ」で研鑽を積んだオーナーシェフの光野隆洋さんが、2005年に開業した『パティスリー アーク・アン・シエル』。
光野さんの“もったいない”という思いから、10年ほど前に生み出された「はしっこケーキ」（460円）が今では定番商品として人気を集めています。

ロールケーキ、デコレーションケーキなどを綺麗に整えると、自ずと出てくるスポンジなどの切れ端。
その切れ端を弁当箱に敷き詰め、生クリームとフルーツをトッピングした商品が「はしっこ弁当」です。

その日に出る、さまざまなケーキの切れ端を組み合わせて作っているため、手前はプレーン、真ん中はチョコレート味、最後はコーヒー風味など…食べ進めると変わっていく味の変化が楽しい！
中には、一人でペロリと食べてしまう人もいるそうです。

光野さんのお父さんが手がけていたという、洋菓子店「洋菓子のセーヌ」で販売していた「カヌレ」（270円）も販売。焼き菓子の切れ端をアレンジして、再現しているそうです。

30種類ほどの多彩なケーキや、約20種類の焼き菓子がずらりと並ぶ店内。
ケーキを選んでいると…「はしっこケーキはまだありますか？」という常連のお客さんの声が何度も聞こえてきます。
切れ端で作っているため数量限定で、午前中のうちに売り切れてしまうことも多いそう。
自分へのちょっとしたご褒美に、子どもの日々のおやつに…
出合えたらちょっとハッピーな気持ちにさせてくれる、そんなエコなケーキが「はしっこ弁当」です。