福岡市博多区「海風土(シーフード)」若年層からサラリーマン世代まで全方位カバーの人気店の取り組みとは?
2025年01月27日

新鮮な魚介を使う料理が自慢の JR博多駅近くの居酒屋


海風土名物の『海の玉手箱』は創業当初から看板メニューかつ衝撃のコストパフォーマンス
JR博多駅筑紫口より徒歩3分の場所にある居酒屋。訪れた方がほぼ100%注文するというお得な刺身盛合せ『海の玉手箱』(550円)など新鮮な魚介を使った料理、様々な素材を豪快な炎で一気に焼き上げる香ばしい藁焼きなど魅力的なメニューが並ぶ。忘新年会、歓送迎会などの宴会に利用されることも多い人気店だ。
的確な仕入れ量を判断することが重要 アラなどは他の料理にして無駄なく利用

カウンターやテーブル席以外にも掘りごたつ席や個室を完備している
「基本的に食材ロスはほとんどありませんね」と店主・末若克之さん。「新鮮な魚介を多く扱っていますが、まず仕入れすぎないようにすること。季節や天候によってお客様の注文の状況は変わりますが、経験を重ねる中で予想精度が高まってきました(笑)。そして、その日の材料がなくなれば『売切れ』ということにしています。また、魚をさばいて出たアラなどは、別な料理にしてあえて安く提供することで食べていただきやすくしています」。
ボリューム満点の料理だからこそ 宴会料理にもフードロスが出ない工夫を

こちらも名物の『牛蒡の一本足打法と太刀魚トルネードフライ』数量限定。全長50㎝あるのでシェアして食べてほしい
宴会メニューに関しても食べ残しが出ないように工夫されている。「うちのコース料理は品数も多くてボリュームもあるんですが、食べ残しはあまりありません。工夫のひとつが以前は大皿でご提供していたものを、個別にご提供するようにしたこと。大皿だと遠慮されて残ってしまうことも多いですからね。それから、料理を早めに出し切るようにしています。2時間のコースだったら1時間くらいで料理を出しきっていますね。そして、終了時間が近くなったら『もうすぐ終わりの時間なので、よかったら食べていってくださいね!』と声をかけるようにしています」。
食べきれない物は持ち帰りしていただき 余ったごはんはアルバイトの方々に提供

ステキな笑顔のスタッフさん一同。フードロスだけでなく接客力向上を日頃より心掛けている
ボリューム満点のメニューは『海風土』の特徴だが、ハーフサイズや小盛りメニューも準備されている。「特にお一人様にはハーフサイズや小盛りをお勧めしていますね。ただ、外国からのお客様には、量が多いことを伝えてもイメージしていただくのが難しいようです。細かく伝えられるようにもっと英語を勉強したいと思っています(笑)」。どうしても食べきれなかった時のために、持ち帰れるような器も準備されているので安心だ。また、海鮮丼や寿司といった人気メニューのために欠かせないごはんは、残った時はアルバイトのみなさんに持ち帰ってもらいとても喜ばれているそうだ。
メニューを細かく見直すことで より美味しい物を届け、喜んでいただきたい!

『博多の明玉!(博多明太出汁巻玉子)』も必食の名物。見た目も味も満足していただくことが最高のフードロス削減の近道かも
末若さんが一番大切にしているのはお客様に『美味しい!』と思っていただく料理をつくること。それが結果としてフードロス削減にもつながっていく。そのために末若さんは多忙な毎日の中でも次に向かって想いを巡らしている。「お客様にもっともっと喜んでいただけるように、メニューの見直しはしょっちゅう行なっていますよ!」。

藁焼き炉端 海風土(しーふーど)
住所/福岡市博多区博多駅東2-4-17 第六岡部ビル1階
電話/092-433-4210
営業/17:00〜24:00
休み/不定
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